インプラント

ここでは、インプラント治療を考えている患者様に対し、当院のインプラント治療の考え方とインプラント治療を受けるにあたって注意すべきことを挙げていきます。是非参考になさってください。

どのような歯科医院を選ぶと良いか

インプラント

インプラント治療は、多くの歯科医が卒後のメーカー主催のセミナーで知識・技術を学びます。しかし、臨床経験(一般の治療)の少ない医師(大学卒後4~5年)がその知識・技術をその場で習得しても患者様の治療の経過を長期でモニターした経験が少ないため10年後20年後にどのように変化していくか体験的にイメージできないことから将来おこりうるお口の中の変化を考慮していない治療計画のもとインプラントが入れられているケースをよくみかけます。

まず、第一に一般臨床経験10年以上の経験がある歯科医にお願いしたほうが良いと思います。

技術と専門性はどのくらい重要か

インプラントを上のあごに6~8本一度にいれるような手術や骨造成などは別としてインプラント治療の難易度は、抜歯や精度の高い根管治療よりはるかにシンプルです。

ただ、手術をするにあたりCTによる診断(放射線科専門医が適切な埋入位置・方向・距離を解析したうえ)で解剖学的な状態を十分に把握し安全に行われる必要性はあります。

そして医療行為としては当然ですが衛生管理が重要です。

最も高い患者利益がもたらされるインプラントとは

私の医院では片額で6~8本入れるような方はかつておられませんしどうしてもという方は他院を紹介しようと考えております。(上下のあご合わせて8本以上のケースはあります)それは、もし自分の口の中において何らかの理由で歯を多数歯失ったとしても上のあごに8本入れることは絶対しないからです。

それは、将来的な予知性については学会などで症例をみるとあまり期待できないと思うからであり、将来高齢になりご自身で口腔ケアができなくなった場合炎症がおこりどうしようもない状態になる可能性があります。

私は、インプラントとは少数歯を失った方のための治療手段として最もリスクがなく予知性もあり有益だと考えております。

  • 予知性(将来にわたり長持ちし安全性が確保される)
  • 最近は4OR6本のインプラントで上部全部の歯を連結して支える方法が増えています。

熟練した歯科衛生士のいる歯科医院が必須条件です

インプラント

予防医療をよく理解し定期的なモニターとクリーニングを行っている歯科医院が良いと思います。 そもそも歯科医療の使命は国民の歯の健康を守ることであり健康なご自身の歯をいかに長くにわたり治療することなく維持管理できるかが歯科医療の価値・評価であります。

そうした、地道な患者利益に一番つながる医療なしにインプラントだけに特化した医療は医療人として本末転倒であります。ですから、ただただインプラントだけに特化し営利を追及しているようなところは如何なものでしょうか。

私の医院でのインプラント治療の状況

7年前は大学病院のインプラント科の先生にお願いして1次手術をお願いしていましたが、インプラントを自身で手がけるようになり7年で100症例を超えています。

本医院においては2名の方が海外赴任のためメインテナンスにいらしていませんがそれ以外は全員メインテナンスをされています。そのうち、2症例において脱落がありましたが再埋入の後は順調に維持されています。(FIRST AP 98% SECOND AP 100% UNTILL 31/5/2010)

生涯通える信頼関係

インプラント

7年前は大学病院のインプラント科の先生にお願いして1次手術をお願いしていましたが、インプラントを自身で手がけるようになり7年で100症例を超えています。

本医院においては2名の方が海外赴任のためメインテナンスにいらしていませんがそれ以外は全員メインテナンスをされています。そのうち、2症例において脱落がありましたが再埋入の後は順調に維持されています。(FIRST AP 98% SECOND AP 100% UNTILL 31/5/2010)

価格について

衛生管理・材料費用・リスク管理・技術費用を考えると35~50万円位が適正だと思います。(被せ物まで含めて)インプラントを入れるだけではなく骨の造成などが必要な場合は別途費用がかかります。

以前本院に来院された患者様がお話されていましたが他院にてインプラントをお願いし先払いして手術の日に行ってみるとつぶれていたという話です。価格を聞いてみると1本15~20万の支払いをしたとのことでした。それを繰り返していればいずれは当然破綻するに違いありません。インプラント治療は物販ではないので100円ショップのような価格破壊はあり得ないのです。

また、店舗展開でスケールメリットを理由にコストダウンをうたっているところがありますが大体そのようなところはその後のメインテナンスについてはほとんど記述がないようです。店舗展開の在籍医師はすぐに退職してしまうことも多く長きにわたり責任をとるシステムは難しいのです。

症例数について

年間1000本のような表記をしている医院は1日に5本以上施術している計算になります。大学病院は別としてアメリカの歯周病学会の前会長をされていたマグワイヤー先生ですら1日に2症例程度しかしておられないのですからリスクマネージメントからみても異常なことだと思います。

何本施術したかではなくその後5~20年後の地道なモニターでのインプラント生存率が重要なのです。

最後にインプラントは素晴らしい治療選択肢の一つですがすべての患者様にとって最高とは限りません。失った歯を補う方法は他にもありますのでご不明な点があればカウンセリングを随時しておりますのでお尋ねください。