一般歯科
初期虫歯の治療
「先生、虫歯があったら治療してください。」と、言われる患者様がいらっしゃいます。虫歯はできてはふさがりを絶えずくりかえしているのです。
ですから、簡単に歯を削ってはいけません。予防処置ですむ多くの歯を安易に削る必要はありません。エナメル質内の脱灰(虫歯)の場合は、むしろ削る治療を受ける方が長期的にみるとその歯の存続にとってリスクなのです。
虫歯の修復治療
虫歯の治療介入時期は大変難しい問題です。患者様自身もある程度の虫歯の知識をもって頂くことが必要です。 現行保険制度が疾病に対する給付という制度をとり続けるかぎり、残念ながら過剰な治療を過去に受けていることが少なくありません。
歯を削ることが、その歯の寿命をどれだけ短くするかしっかり理解してから治療をうける必要があります。
親不知の処遇
多くの日本人の方々は近年あごが小さくなり親知らずが適正な位置に生えてきてない場合が多いです。 この様な状態の弊害は以下のようなことがあげられます。
- 手前の歯が押されてかみ合わせをガタガタにしてしまう。
- 歯ブラシが届かず汚れががたまり腫れてしまう。(智歯周囲炎)
- 歯ブラシが届かず親知らずとその手前の歯が虫歯になってしまう。
処置としては、抜歯となる場合がほとんどです。親知らずに関しても、予防が大切です。
16歳を過ぎた頃からパノラマレントゲンを保険適応でとることができるので、親知らずがあるかどうかを確認し20歳前後に抜歯するほうがよいと思います。