30代男性「咬み合わせが深く、上顎前歯の隙間が気になる」マウスピース矯正治療により歯列叢生及び交叉咬合を改善した症例

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2022.06

治療前

治療後

年齢と性別 30代 男性
ご相談内容 「咬み合わせが深く、上顎前歯の隙間が気になる」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果 診察したところ、上顎正中(前⻭中央の⻭と⻭の間)に隙間(すきっ歯)が生じており、咬合(咬み合わせ)がとても深い状態でした。
また、右側第二大臼歯にクロスバイト(上下の歯を噛み合わせた時に上下の歯列がどこかで交叉して 上の歯列よりも下の歯列が外側に出ている咬み合わせのこと)が認められ、下顎前歯部の叢生(⻭がでこぼこに生えている状態)が見られました。
行ったご提案・治療内容 上顎正中間のスペースの閉鎖を行いつつ、ゆっくりした速度で上顎前歯部を圧下させ、上下顎臼歯も側方拡大しながら咬合接触する部分を挺出(歯が生える方向に引き出すこと)させることで咬合の挙上(咬み合わせの高さを増やすこと)を図りました。

また、右側第二大臼歯のクロスバイトの改善、歯列の側方拡大によりスペースを作製し、部分的にディスキング(スペースを作る目的のために歯を一層削ること)を行うことで、下顎前歯叢生部の改善、理想的な咬み合わせとなることを治療達成目標としました。
治療期間 5年 45回(チェック回数)
おおよその費用 約933,000円(税別)(再スキャン代、リテーナー代含む)
術後の経過・現在の様子 治療期間は少し長くなりましたが、マウスピース矯正終了後、上顎正中離解の閉鎖や過蓋咬合(上の前歯が下の前歯を過剰に覆いかぶさっている状態)は改善し、臼歯部も両側での安定した咬合が得られたことで、審美的・機能的に理想的な歯列へと変わりました。
現在はリテーナーを装着していただいており、後戻りもなく、定期的にクリーニングにご通院いただいています。
治療のリスクについて ・最初は矯正装置による不快感、痛み等がありますが、数日間で慣れてきます。
・歯の動き方には個人差があります。そのため、当初予想した治療期間が延長する可能性があります。
・装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者様の協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
・1回の口腔内スキャンでのマウスピース矯正治療終了はまれです。ほとんどのケースで2~3回の再スキャンによるマウスピース再製作・再治療を行い、理想的な歯列及び咬合へと導きます。
・ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
・マウスピースを装着したままの飲食はマウスピースの着色や破損、う蝕(虫歯)や歯肉炎、歯周病のリスクが上がります。

クリニックより 定期的にクリーニングでご通院いただくことで、担当衛生士や歯科医師が患者様の歯周病やう蝕のリスクを把握し、健康的な口腔内の状態を維持しながらマウスピース矯正を進めることができます。