30代女性「他院で矯正治療をしたが、前歯が出てきた」歯や咬み合わせがもとに戻る「後戻り」による前歯のズレをマウスピース型矯正装置「インビザラインコンプリヘンシブ」により短期間で改善した症例

2023.08

年齢と性別	30代　女性
ご相談内容	「20代後半に他院で矯正をしていたが、上の前歯が前に出てきたのできれいにしたい」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果	拝見すると、上の左右の前歯6本（中切歯／1番、側切歯／2番、犬歯／3番）が他の歯より前に出たり重なり合っている「叢生（そうせい）」でした。 下の左右の前歯6本（中切歯、側切歯、犬歯）は歯の位置を固定する部分的な「リテーナー装置」がついていたのもあり、歯並びは上に比べてきれいでした。
行ったご提案・治療内容	上の歯全体を後ろへ移動させ、簡単に上下の歯並びをきれいにできることをご説明しました。 下の前歯の裏側についている部分的なリテーナー装置を外し、上下の前歯をきれいなU字型の歯並び「アーチホーム」にするため、マウスピース型矯正装置「インビザラインコンプリヘンシブパッケージ」をご提案をしました。 矯正終了後は、歯や咬み合わせが元に戻る「後戻り」を防止するためのリテーナー（歯の維持装置）を必ず装着していただき、メンテナンスが大切であることもご説明しました。
治療期間	1年・9回（チェック回数）
おおよその費用	990,000円（税込）（再スキャン代、リテーナー代含む）
術後の経過・現在の様子	前歯の出っ張りやズレが改善されてきれいな歯並びになり、唇も閉じやすくなりました。 患者様からは「通院回数も少なく済み、見た目が改善してとても嬉しい」と非常にご満足いただけました。 当院での矯正終了後からはしっかりとリテーナーを装着していただているため、現在も後戻りはなく、定期的なクリーニングにご通院されています。 また、矯正治療は治療後の長期のモニターが最も重要です。 再度の費用がかからないように、当院でも引き続き細心の注意をはらっていきます。
治療のリスクについて	・最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間で慣れてきます。 ・歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。 ・装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者様の協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。 ・1回の口腔内スキャンでのマウスピース矯正治療終了はまれであり、ほとんどのケースで2～3回の再スキャンによるマウスピース再製作・再治療を行い、理想的な歯列及び咬合へと導きます。 ・ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。 ・マウスピースを装着したままの飲食はマウスピースの着色や破損、虫歯や歯肉炎、歯周病のリスクが上がります。
クリニックより	定期的にクリーニングでご通院されているので、担当衛生士や歯科医師が患者様の歯周病や虫歯のリスクを把握しており、健康な口腔内の状態を維持しながらマウスピース矯正を進めることができます。 また、当院で矯正治療を行うメリットとして、すでに口腔内にある形態不良・不適合な詰め物、左右の歯の幅が異なると対称性のあるきれいな咬み合わせにならないので、被せ物のやり直しも含めた一口腔単位での治療を行うことができ、良好な咬み合わせを作っていくことができます。 このような包括的な治療は、矯正専門歯科医院ではなかなか難しく、当院だからこそご提供が可能だと考えております。