30代女性「永久歯が生まれつき無いので乳歯が抜けたあとにインプラントを入れるスペースを作っておきたい」マウスピース矯正でスペース確保と噛み合わせの位置を改善した症例

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2022.08

治療前

治療後

年齢と性別 30代 女性
ご相談内容 現在、左上の乳犬歯(乳歯の犬歯)が生えている箇所は生まれつき永久歯がない状態です。 乳犬歯はいずれ抜けてしまったり、痛みが出て抜歯が必要になる可能性が高く、そうなると歯がない状態になってしまいます。 患者様は乳犬歯が抜けたあとはインプラントを入れることを考えていますが「現状はインプラントを入れるスペースがない」ことを心配されており、今からできる予防についてご相談を受けました。
カウンセリング・診断結果 左上の乳犬歯が抜けた後に、インプラントを入れるスペースを確保する治療が必要と診断しました。
その他にも、患者様の噛み合わせが「Ⅱ級バイト」という下の第一大臼歯が上の第一大臼歯に対して後方で噛み合っている点、下の前歯の歯並びがガタガタになっている点が気になり、一緒に改善することを考えました。
行ったご提案・治療内容 左上の乳歯の抜歯後を想定して、今からインプラントを入れるスペースを作っておくことをご提案しました。
マウスピース矯正で全体的に奥歯側に歯を移動させることによってスペースを作り、噛み合わせを改善します。
また、上下の前歯の側面のエナメル質を部分的に薄く削ることで、下の前歯の歯並びも綺麗にできると考えました。
インプラントを入れるスペース確保だけでなく、全体的な見た目の美しさと機能面の改善も治療達成目標としました。
治療期間 3年・25回(チェック回数)
おおよその費用 約914,500円(税別) ※再スキャン代、リテーナー代含む
術後の経過・現在の様子 マウスピース矯正終了後は、見た目も美しくなり機能面でも理想的な噛み合わせになりました。
歯並びが元に戻らないように保つ「リテーナー」を装置してもらっているので、後戻りがなく良い状態をキープできています。
左上の乳犬歯に関しては、今のところ問題なくしっかり生えていますので、無理に抜歯せず経過観察をしていくことになりました。
現在は定期的なクリーニングに通院されています。
治療のリスクについて ・矯正装置は数日間で慣れてきますが、最初のうちは不快感や痛み等があります。
・歯の動き方には個人差があるため、最初に想定した治療期間が延長することもあります。
・矯正治療は患者様の協力がとても重要です。装置の使用頻度や通院間隔、指導通りに自宅でもして頂けるかによって治療期間や治療結果が変わってきます。
・1回の口腔内スキャンでマウスピース矯正治療が終了するのは稀なケースです。2〜3回の再スキャンによるマウスピース再製作と再治療を行なって理想的な歯並びと噛み合わせへと導くことがほとんどです。
・歯と骨がくっついてしまい、歯が動かないことがごく稀にあります。
・マウスピースを装着したままの飲食は、マウスピースが着色したり破損する原因になります。また、虫歯や歯肉炎、歯周病のリスクも高くなります。

クリニックより 患者様は定期的にクリーニングで通院されているので、担当衛生士や歯科医師が患者様の歯周病や虫歯リスクを把握し、口腔内を健康に保ちながらマウスピース矯正を進めることができました。

当院で矯正治療を行うメリットは、矯正だけでなくお口全体を総合的に治療できる点です。ただ歯並びを整えるのではなく、歯に合わなくなった詰め物や被せ物のやり直しも含めて行うことで、より良好な噛み合わせを作ることができます。

矯正専門歯科医院だからと言って矯正だけに特化するのではなく、矯正を中心として総合的に歯とお口全体の健康に向き合います。

治療前詳細

治療後詳細