40代女性 親知らず抜歯・セラミック治療・マウスピース矯正を組み合わせた総合的な治療を行った症例
2025.12
治療前
治療後
| 年齢と性別 | 40代 女性 |
|---|---|
| ご相談内容 | 「歯並びが悪くて歯ブラシやデンタルフロスがしにくく、歯磨きすると歯ぐきから出血することがある。自分でもしっかりケアできるように歯並びを治したい」とご相談いただきました。 |
| カウンセリング・診断結果 | 診断のためにまずあごの骨全体が写るレントゲンを撮影したところ、全体的に歯がずれたりねじれたりしてデコボコに生えていることがわかりました。 歯並びが乱れている部分は歯ブラシが当てにくく汚れが溜まりやすいため、歯ぐきの炎症や出血につながることがあります。 さらに左上には噛み合わせに関与していない親知らず(第3大臼歯)があり、いくつかの歯に虫歯も確認できました。 虫歯や親知らずをこのまま放置すると、痛みが出たり将来的に周囲の歯の寿命も縮めたりする恐れがあります。 以上のことから、歯並びを改善する治療と親知らず・虫歯の治療が必要と診断しました。 |
| 行ったご提案・治療内容 | まず、虫歯の原因を明確にするために唾液を採取してその成分を分析する唾液検査(サリバテスト)を行ったところ、患者様特有の虫歯のリスクが明らかになりました。 唾液検査では唾液の量・虫歯菌に対抗する力・虫歯菌の数などを測定し、これらの情報をもとにその人に適した効果的な虫歯予防プランを立てることが可能です。 検査結果を丁寧に説明したうえで、左上親知らずの抜歯・虫歯を削って詰め物で修復する治療・取り外し式のマウスピース型矯正装置(インビザライン)による矯正治療を組み合わせた総合的な治療計画を提案しました。 虫歯治療では虫歯を削って一時的に仮のセメントを入れ、矯正治療終了後に最終的な歯並びに合わせた詰め物を入れる必要があります。 この治療計画であれば、総合的な治療により全体の歯並びや虫歯を根本から改善することで、虫歯や歯ぐきの炎症などのリスクを低減させることが可能です。 ただし段階的な治療が必要なため治療計画が長くなること、親知らずの抜歯には外科処置が伴うことも併せてお伝えしています。 患者様は来院時、虫歯がある自覚はありませんでしたがレントゲンを用いた説明や唾液検査の結果を踏まえ治療の必要性を理解いただき、治療計画通りに進めることを希望されました。 まず、左上親知らずを抜歯します。 続いて左上の5番目、右上の6番目・7番目の計3本の虫歯を取り除き、仮のセメントを詰めました。 その後、患者様専用の矯正プランを立てるため歯並びを専用のカメラでスキャンしてデータ解析し、完成した治療計画や歯の動きのシミュレーションを患者様に丁寧に説明したうえで、矯正治療を開始しました。 インビザラインの種類には、奥歯を含めたすべての歯をしっかりと動かせるインビザラインコンプリヘンシブパッケージを選択しています。 定期的にマウスピースを新しいものに交換しながら、2年間かけて歯並びを整えていきました。 矯正治療終了後、虫歯治療の仮のセメントを外して自然な白さを持つセラミックの詰め物を装着しています。 さらに歯並びの後戻りを防ぐためのリテーナーを装着し、治療を終了しました。 |
| 治療期間 | インビザライン 2年 |
| おおよその費用 | 約1,010,000円 (インビザラインのみ) |
| 治療のリスクについて | ・決められたスケジュールを守らない場合、十分な効果が得られない可能性があります ・マウスピースに対応していない症例の場合、治療が難しい可能性があります ・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります ・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です |
治療前詳細
治療後詳細
